「Worlds end」はミスチルの真の代表曲

Mr.Childrenの『Worlds end』という曲は、ファンならば知っている人が多いですが、それ以外の人はあまり知らないと思います。ミスチルと言えば『innocent world』や『tomorrow never knows』のほうが有名でしょう。

しかし、ミスチルの哲学をもっとも的確に、かつ絶妙な表現力であらわしているのは、この曲だと思います。ミスチルの一貫したテーマ、それは「心は分かり合えない、しかしそれゆえに生きる素晴らしさがある」です。

さて、「ゆっくり旋回してきた大型の旅客機が」という視覚的な表現からはじまるこの曲は、僕らに見たこともない世界を想像させてくれます。

まず、人間を自動販売機にたとえ、人はひとり孤独に存在するものであり、他の人はあなたの存在を特別に喜んでいるわけではないよ、という現実を突きつけます。

しかし、だからこそ「僕が放つ明りで君の足下を照らしてみせるよ」という願望を持つことができるのです。「あの人を幸せにしたい」という愛の気持ちこそが、すなわち生きる希望なのです。

そして曲の最後では、「いま僕が放つ明りが君の足下を照らすよ」と、願望が現実になった世界を描写し、さらに「何にも縛られちゃいないだけど僕ら繋がっている」という、心の不可視性を受け入れたうえでの希望(=人は人と繋がることができる)を、結論として述べています。

ミスチルがなぜ大衆から強い支持を受けるのか、その秘密が、この曲に凝縮されていると思います。

現代は心の孤独感を感じ、精神病にまでなってしまう人が少なくありません。
そんな人たちに、「孤独なのは人間なら当たり前だよ。でも、孤独だからこそ人は人を愛するんだよ。孤独じゃなかったら、つまり心が見えてしまったら、相手の汚いところがすべて見えてしまって人を愛することなんて一生できなくなるんだよ」という救いのメッセージを送っているバンド、それがミスチルだと思います。

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